2027年度 ITパスポート新試験制度とは?
変更点をわかりやすく解説
2027年度から、ITパスポートを含む情報処理技術者試験の制度変更が予定されています。
AI・データ活用の拡大などに対応するため、試験体系の再編、新しい試験区分の検討、ITパスポートの出題内容の見直しなどが進められています。
このページでは、IPAの公表資料をもとに、新試験制度の全体像とITパスポート受験者に関係する変更点を整理します。
2027年度から試験制度はどう変わる?

情報処理技術者試験は、産業構造やデジタル技術の変化に合わせて改定されてきました。IPAの資料では、令和9年(2027年)予定の新試験制度として、既存試験の見直しと新しい試験区分の検討が示されています。
今回の見直しは、現在の試験をすべて置き換えるという説明ではありません。ITを利用する人、情報処理技術者、専門人材が身につけるスキルを、AI時代の人材育成に合わせて評価できる体系へ整理するものです。
AI時代に対応した新しい試験体系へ

検討中の体系では、ITパスポート試験は幅広い人が身につけるリテラシーの位置づけです。その上に、データ活用や情報セキュリティを扱う試験、情報処理技術者向けの基礎・応用・専門領域の試験が配置されています。
新設予定の試験や再編対象の試験には「仮称」と明記されています。また、論述試験のあり方は2028年度以降に向けて継続検討とされており、今後の公表情報を確認する必要があります。
ITパスポート試験はどう変わる?
ITパスポート試験は、新制度でもデジタルリテラシーを確認する試験として示されています。一方、IPAの検討資料では、AIやデータを活用する時代に必要な知識に加えて、行動や判断の土台となる「マインドスタンスなど出題追加」が示されています。
学生からビジネスパーソンまでを対象とする、共通的なIT・デジタルリテラシーの試験です。
知識だけでなく、DXを進める姿勢や、データ・AIを安全かつ適切に扱うための考え方も重視する方向が示されています。
具体的な出題範囲は新シラバス案で確認できます。ただし、検討段階の内容は今後変更される可能性があるため、最新のIPA公表情報と合わせて確認してください。
データマネジメント試験(仮称)が新設予定
データマネジメント試験(仮称)は、データ・AIを利活用するために必要なデータマネジメントの基本的な知識・技能を評価する試験として、新設が予定されています。
IPA資料では、ITパスポート試験の次のステップにあたる位置づけが示されています。名称は仮称であり、制度の詳細や実施に関する未確定事項は、今後の公式発表を確認する必要があります。
プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)とは?

現在の複数の専門試験を大括り化し、プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)として次の3領域へ再編する検討案が示されています。
- マネジメント領域 データやデジタル技術を活用する取組をマネジメントする領域
- データ・AI領域 データを整備し、データドリブンな活動を支える領域
- システム領域 システムの企画、設計、開発、運用に関わる領域
いずれも仮称・検討案です。図中でも論述試験のあり方は2028年度以降に向けて継続検討とされています。
現行制度と2027年度新制度を比較

高度試験では、現行の科目構成を、共通的知識・専門的知識・専門的能力の科目へ整理する検討案が示されています。情報処理安全確保支援士試験についても同様に、科目A-1、科目A-2、科目Bという構成案が示されています。
免除制度を含む詳細は検討案であり、正式決定ではありません。受験を予定している試験区分については、IPAの続報を確認してください。
現在の情報処理技術者試験体系

現在は、ITを利用する人向けのITパスポート試験・情報セキュリティマネジメント試験と、情報処理技術者向けの基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、各専門試験などで構成されています。
新制度案では、ITパスポートの出題内容見直し、データマネジメント試験(仮称)の新設、専門試験の3領域への再編などが示されています。ただし、図に示されたすべてが確定済みという意味ではありません。